モバイルバッテリーの基礎知識|使い方から捨て方まで

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藤堂泰寛

元IT管理部

サーバーやパソコンに関する技術や知識に触れてきました。
パソコン周辺機器にはわかりにくい用語や勘違いしやすい項目が多いですが、それをわかりやすく発信していきたいと思っています。
    モバイルバッテリー

    スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の普及率は、2016年の総務省の調査によると83.6%と非常に高くなっています。
    今や多くの人がモバイル端末を利用していることを意味しますが、使用している間に聞こえてくる不満の代表と言えば「充電」です。

    各メーカーもモバイル端末の充電性能には力を入れていますが、充電に使用する電池は基本的に経年劣化してしまうという特徴を持ちます。
    最初は使える時間が長くても、ときが経つにつれどんどんその時間は短くなります。

    そんなときに便利なのがモバイルバッテリーです。
    持ち運びできる充電器ともいえるこの機器は、外出時でも手軽に充電できるため瞬く間に普及していきました。

    しかし、それに比例するように製品数も多くなってしまったため、今では逆に製品が多すぎて悩む人も多いのではないでしょうか。
    今回の記事ではモバイルバッテリーの性能の見方や安全性、捨て方など基本的な知識を網羅しました。
    この記事を読めば、自分が欲しい性能を持つモバイルバッテリーを簡単に見つけることができますよ。

    モバイルバッテリーとは?

    モバイルバッテリー

    モバイルバッテリーとは、コンセントがない屋外でもスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を充電できる機器です。
    本体サイズも片手で持てるほどコンパクトなものであるため、鞄などに入れて簡単に持ち運ぶことができます。
    この機器には種類が2つあり、それぞれに特徴を持っていますので、まずはこれらの詳細から見ていきましょう。

    即座に使える乾電池タイプ

    乾電池タイプは、その名のとおり、乾電池をモバイルバッテリーに搭載してモバイル端末を充電します。
    たとえ充電中に電池が切れても、電池はコンビニなどさまざまな店舗で取り扱っているため、すぐに補充することが可能です。

    逆に、デメリットは充電する度に乾電池を補充する必要があるため、とにかくコストがかさむことです。
    充電式の乾電池を利用するという手もありますが、それではどこでも補充できる乾電池タイプの長所をなくしてしまうため、乾電池タイプのメリットをなくしてしまうことになります。

    最もポピュラーなリチウムイオン電池タイプ

    Poweradd Pilot X7 20000mAh モバイルバッテリー 持ち運び充電器 大容量 2USBポートiPhone iPad Galaxy Xperia Nexus Sony PSvita等対応 2018年新版(ブラック)

    Poweradd Pilot X7 20000mAh モバイルバッテリー 持ち運び充電器 大容量 2USBポートiPhone iPad Galaxy Xperia Nexus Sony PSvita等対応 2018年新版(ブラック)

    リチウムイオン電池とは、スマートフォンでも採用されている電池であり、充電ができるという特徴を持っています。
    リチウムイオン電池タイプのモバイルバッテリーは充電ができるため、乾電池タイプのような電池の補充は必要ありません。

    よって使用する際のコストはなく、現在では最もポピュラーなモバイルバッテリーですので、製品の選択肢も豊富。
    また、搭載しているリチウムイオン電池の性能によって、モバイル端末の充電にかかる時間なども変わります。
    特段の理由がない限りは、このリチウムイオン電池タイプがおすすめです。

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    モバイルバッテリーの使い方

    モバイルバッテリー

    まずは乾電池タイプの使用方法ですが、必要な本数の乾電池を入れて、ケーブルでモバイル端末と接続するだけで自動的に充電が始まります。
    使用するケーブルはスマートフォンやタブレットの機種によって異なりますが、基本的には普段充電で使用しているケーブルを使用すれば問題ありません。

    リチウム電池タイプも使い方は乾電池タイプとそれほど変わりません。
    大きく違う点は、使用する前にあらかじめモバイルバッテリー側の充電をしなければならない点です。

    モバイルバッテリーはスマートフォンやタブレットよりも容量が多い分、充電にも時間がかかります。
    容量によっては十数時間かかることもあるため、充電時間は多めに見て置いた方がよいでしょう。

    モバイルバッテリーの性能の見方について

    スマホ モバイルバッテリー

    まずはモバイルバッテリーの性能項目はどのようなものがあるか、実際の製品を見てみましょう。

    本製品の商品説明に記載されている性能項目は以下のとおりです。

    • 容量:10,000mAh
    • 出力:2.4A
    • 入力:2A

    そのほかはサイズや重さなどが書かれていますが、性能とは関係ないので今回は省略します。

    モバイルバッテリーの性能はこのように多少見慣れた単位で書かれているものの、はじめて見た方が内容を理解するのは難しいでしょう。
    この項ではこのスペックの項目の説明と見方について解説していきます。

    容量とは?

    スマホ 充電

    容量とは、モバイルバッテリーに貯めておくことができる電気の総量です。
    この数値が多いほど、スマートフォンやタブレットなどを充電できる回数も多くなります。

    単位は「mAh」で表されており、スマートフォンやタブレットのバッテリー容量も同じ単位が扱われています。

    ここで、具体的に容量の見方を見ていきましょう。
    例として、8,000mAhのモバイルバッテリーがApple社の最新iPhoneであるiPhone XSを何回満充電できるかを考えます。

    iPhone XSのバッテリー容量は約2,600mAhですので、8,000mAhの容量を持つモバイルバッテリーならば、3回はフル充電できるように見えますが、実をいうとそうではありません。
    なぜならバッテリーからスマートフォンやタブレットに電流を供給するときに、それぞれの機種にあわせて電流を変換しなければならないからです。
    この変換により、実際に供給できる容量は平均で7割ほどに減ってしまいます。

    よって、8,000mAhのモバイルバッテリーであれば、実際に使用できるのは7割の5,600mAhほどということです。
    約2,600mAhの容量を持つiPhone XSでいえば、フル充電を2回できるということになります。

    iPhone XSはインターネット閲覧や写真撮影、電話などの日常使用で24時間の連続稼働が可能ですので、これにモバイルバッテリーの充電分も考慮すれば3日間稼働させることができます。
    これだけあれば長期の出張などでも安心です。

    基本的にはバッテリーの容量が大きい方がより多く充電できますが、その分電池のサイズは大きくなるため、本体サイズも大きくなり、重量も重くなります。
    逆に、容量が小さければバッテリーの電源供給量は少なくなりますが、持ち運びに適したサイズと重量になります。
    よって、容量はただ大きければよいというものではなく、自分に必要な容量を選ぶ必要があるでしょう。

    急速充電にも関わる出力とは?

    スマホ 充電

    モバイルバッテリーの出力はスマートフォンやタブレットなどの充電時間に関係します。
    単位はA(アンペア)です。
    この数値が大きいほど、スマートフォンやタブレットなどの充電時間は短くなります。

    モバイルバッテリー製品のなかには、「急速充電対応」という言葉が書かれているものがありますが、これは基本的に出力が2Aを超える製品です。
    ちなみに急速充電というのは、スマートフォンやタブレット側が急速充電に必要な機構を備えている必要があり、モバイルバッテリー側は出力が2Aを超えているのであればそれ以上考える必要はありません。
    よって、充電速度を重視したい場合は、出力が2Aを超える製品を選ぶとよいでしょう。

    入力(入力電流)とは?

    モバイルバッテリー

    入力は入力電流と記載されていることもあり、単位はA(アンペア)です。
    モバイルバッテリーの入力は、モバイルバッテリー自身の充電時間に関係しています。
    この数値が大きいほど、モバイルバッテリーが満充電になるまでの時間を短くすることができます。

    出力と同じ単位であり、混乱しやすいので気をつけたいですね。
    出力と同じく、2A以上であれば入力は十分であると言えるでしょう。

    あらためて性能を見てみよう

    モバイルバッテリー

    これまでの説明を元に、もう一度性能を見てみましょう。

    • 容量:10,000mAh
    • 出力:2.4A
    • 入力:2A

    まず容量は10,000mAhですが、実際に使用できるのはこの約7割なのでおよそ7,000mAh。
    バッテリー容量が約2,600mAhのiPhone XSであれば、2回はフル充電できることがわかります。

    次に出力は2Aを超えているので、急速充電に対応可能。
    入力も2Aを超えているので、モバイルバッテリー自身の充電速度も速いことがわかります。

    このように性能項目を理解すれば、自分が欲しい性能を持ったモバイルバッテリーを簡単に見つけることが可能です。
    もしiPhone XSをお持ちで、3回はフル充電させたいというのであれば12,000mAhのモバイルバッテリーを選択すればいいですし、スマートフォンが2台あるのであれば2A以上のポートを2つ持つモバイルバッテリーを選択すればよいでしょう。
    機能で製品候補を絞った後は、後述する安全性などにも目を向けながら製品を選んでいくとスムーズです。

    発火などに対するモバイルバッテリーの安全性の見方について

    モバイルバッテリーの代表的な事故といえば発火です。
    同じくスマートフォンなどでも見かける発火ですが、基本的に電池部分が原因となっているため、同じカテゴリーの事故であると言えるでしょう。

    このような事態を避けるために、ユーザーができる安全対策があります。
    この項では簡単にできる3つの安全対策について見ていきましょう。

    まずはトラブル防止機能に目を向けよう

    モバイルバッテリー

    モバイルバッテリーで起きやすいトラブルは過電流、過電圧、ショート、過熱などです。
    モバイルバッテリー製品では、各種事故に対する機能を備えていますが、どの事故に対応しているかは製品によって違います。

    よって、製品を選ぶ場合、上記の4つの事故を防止するための機能がついているかを確認してください。
    事故率が高い上記の4つに対する防止機能が備えられていれば、事故にあう確率を大幅に下げることができます。

    これらの機能は商品紹介で確認することができます。
    また、保護機能の名前は製品で異なるため、何を保護しているかに目を向けてください。
    商品紹介で、安全性能についてこと細かに説明しているものについては、安全性に配慮していると判断してもよいです。

    PSEマークをチェック!

    PSEとは「電気用品安全法」という法律の略です。
    この法律は電気用品の危険、障害を防ぐための法律であり、対象となる電気用品は450種類以上。

    2018年2月1日の法改正により、モバイルバッテリーも正式に対象となりました。
    このPSEマークというのは、当法律で定められている安全性確認のための検査をクリアしている製品に記載されます。

    つまり、このマークがあるということは、このモバイルバッテリー製品は政府が安全ですよと認めたということです。
    今年の改正であり、完全施行は2019年2月1日となるため、すべての製品についているわけではありませんが、反応が速いメーカーの製品ではもうついているものもあります。
    商品説明の欄に必ず記載されていますので、商品選択の際に確認するようにしましょう。

    環境にあったモバイルバッテリーを選ぶ

    モバイルバッテリー

    モバイルバッテリーは持ち運び前提の機器ですので、屋外で使用することも多く、使用する環境は多岐にわたります。
    しかし、モバイルバッテリーは精密機器ですので、適した環境で使用しなければ簡単に故障します。

    屋内使用が多ければそれほど気を使う必要はありませんが、キャンプなどの山地や海など、通常とは違う環境で使用することが多い方は防塵防水などの保護機能がついたものを選ぶようにしましょう。

    おすすめのモバイルバッテリー製品をご紹介!

    ここからはおすすめのモバイルバッテリーをタイプや容量別にご紹介します。

    乾電池タイプ


    GREEN HOUSE モバイルバッテリー
    • 出力:1.0A

    乾電池タイプは充電する必要がないため、性能項目は出力のみで、本製品は1.0Aになります。
    モバイル端末の充電には単三乾電池が4つ必要ですが、本製品にはあらかじめ単三電池が4本ついているためお得です。

    本製品では、単三電池4本で、およそ2,100mAhの容量を得ることができます。
    よって、スマートフォンの機種によってはフル充電できないものもあるので注意が必要です。

    【こちらもCHECK】GREEN HOUSE モバイルバッテリーのレビュー動画はこちら

    小型タイプ(10,000mAh以下)


    Anker PowerCore 10000
    • 容量:10,00mAh
    • 出力:2.4A
    • 入力:2A

    上記でも登場したANKER社の大人気モデルです。
    Amazonでのレビューは4,000件とほかの製品を大きく引き離しており、人気の高さがうかがえます。

    人気の秘密はコンパクトなサイズ。
    本体サイズはクレジットカードとほぼ同サイズであり、重量は約180gと非常に軽いため、持ち運びが苦になりません。
    出力が最大2.4Aあるため、急速充電にも対応しています。
    カラーも上記のブラックのほかに、ホワイトとレッドが用意されており、自分の好みのカラーを選ぶことが可能です。

    【こちらもCHECK】Anker PowerCore 10000のレビュー動画はこちら

    中型タイプ(10,000~20,000mAh以下)


    suneo モバイルバッテリー 大容量 15600mAh
    • 容量:15,600mAh
    • 出力:1+2.1A
    • 入力:2A

    本製品の容量は15,600mAh。
    実際に使用できる容量は15,600×0.7=10,920mAhであり、iPhone XSであれば約3~4回のフル充電が可能になります。

    本製品にはUSBポートが2個搭載されており、それぞれ出力が1Aと2.1Aになっています。
    もちろん同時に充電することも可能ですので、2.1Aのポートで急速充電をしながらほかのモバイル端末を充電可能です。

    大型タイプ(20,000mAh以上)


    Anker PowerCore 20100
    • 容量:20,100mAh
    • 出力:4.8A
    • 入力:2A

    20,000mAhを超える容量を持つモバイルバッテリーです。
    出力は最大4.8Aと非常に優れており、2台のタブレットを同時に急速充電することができます。

    大容量のモバイルバッテリーであるにも関わらず、本製品はダウンサイジングにも成功しており、本体サイズは片手に乗るくらい小さく、重さも約350gと軽めです。

    【こちらもCHECK】Anker PowerCore 20100のレビュー動画はこちら

    モバイルバッテリーの捨て方について

    家電量販店

    充電式モバイルバッテリーの多くにはリチウムイオン電池が使用されています。
    環境によっては爆発や発火を起こす危険性があるため、基本的には燃えないゴミでは処分できません。

    このリチウムイオン電池は、「小型二次電池」という種類に分配され、資源有効利用促進法という法律で扱いなどが定義されています。
    この法律によれば、小型二次電池は製造したメーカーがリサイクルするように義務づけていますので、各メーカーが回収することになります。

    とはいえ、実際はどこに持っていけばいいのでしょうか。
    最も簡単な方法は家電量販店のリサイクルBOXにもっていくことです。

    リサイクルBOXに行けば扱えるバッテリーの種類やルールなどが記載されているため、そちらに従って処分することになります。
    また、料金は基本的にかかりません。

    これまで紹介してきた方法はリチウムイオン電池タイプの場合ですが、乾電池タイプの場合は電池を外して捨てることになるため、リサイクルの対象になりません。
    よって、いわゆるただの電気製品に分類されますが、捨て方は自治体ごとによって異なるため、各自治体のホームページなどで確認してください。

    モバイルバッテリーの使用上の注意点

    モバイルバッテリー

    モバイルバッテリーの製品によっては、使えるスマートフォンやタブレットが限られている場合があります。
    対象となっていないスマートフォンやタブレットなどを充電すると、充電できるかどうかわからないばかりか、最悪事故に発展することもあります。
    モバイルバッテリー製品の商品紹介に対象機種は必ず記載されているため、購入の際は必ず確認をしましょう。

    また、使用中でも留意したいことがあります。
    モバイルバッテリーには事故を防ぐための防止機能がついていますが、これを過信しないことです。
    多くの事故を防いでくれる防止機能ですが、モバイルバッテリー内部の不具合で防止機能が働かない場合があります。
    そして、近年発生している発火事故は、防止機能がほかの不具合で働かなかったために起きている場合が多いのです。

    よって、モバイルバッテリーが通常よりも過熱した場合や異臭がした場合は、防止機能を過信せず、使用を一旦中止しましょう。

    また、出力端子を入力端子と間違えて、充電用のケーブルを出力端子に差し込むのも起こりやすい事故の1つです。
    モバイルバッテリーを充電する際には、必ず入力端子であることを確認するようにしましょう。

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    性能を見極めればモバイルバッテリーの製品選びは簡単!

    モバイルバッテリー

    今回はモバイルバッテリーの基礎知識について解説してきました。
    モバイルバッテリーは充電するというシンプルな機能だけに、性能を読み取ることができれば製品選びは非常にスムーズになります。
    商品紹介には購入者の目を引く言葉がいろいろと書かれていますが、性能に目を向けることで失敗しない製品選びができますよ。

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