
紫外線が気になる季節になると、よく雑誌やSNSで「メラニン色素」という言葉を目にしますよね。
日焼けやシミのもとになるメラニン色素は悪者に思われがちですが、実はヒトには欠かせない大切なものなのです。
メラニン色素にはどんな役割があるのか、どうして日焼けやシミにつながるのかを解説!
美肌を目指すために知っておきたい知識を紹介します。
メラニン色素の役割やできるメカニズムとは?

メラニン色素とは肌の細胞にあるメラノサイト(色素形成細胞)で作られる色素のことで、肌や髪の色を作り出すもとになっています。
美白の天敵というイメージがあるメラニン色素ですが、実は肌を紫外線ダメージから守るのに欠かせないものなのです。
メラニン色素には、UVを吸収して紫外線ダメージを肌に与えないようにガードする役割があります。
人体が作り出すサンスクリーン(日焼け止め)といった存在で、決して悪者ではありません。
肌を守る役割を持つほか、髪の黒さを保つのにも必要な物質。
メラニンが不足すると白髪につながるといわれており、肌や若々しさを保つために意外と活躍しているのです。
メラニン色素発生のメカニズム

肌を守るのに欠かせないメラニン色素は、紫外線を浴びると肌細胞が以下のような変化を起こし生成されます。
- 紫外線を浴びて肌細胞に活性酸素が生まれる
- 活性酸素によるダメージから守るためにメラニンを作る指令を出す
- 指令を受け取ったメラノサイトが「チロシン」を作る
- 「チロシン」がメラニン生成酵素チロシナーゼなどの作用で黒色化し「メラニン」に変わる
- 黒くなった「メラニン」が代謝によって肌表面に押し出される
簡単に説明すると、この5つのステップを経てメラニン色素が肌の代謝(ターンオーバー)によって押し出され、日焼けやシミとして表面化するのです。
日焼けとシミの違いとは?
紫外線を浴びてメラニン色素が作られるメカニズムを知ると気になるのが、日焼けとシミの違いです。
「UVケアをしているのにどうしてシミが残ってしまうの……?」と疑問に感じますよね。
正しいUV・スキンケアをするためにも、日焼けとシミの大きな違いを把握しておきましょう!
日焼けはターンオーバーすると元に戻る
紫外線をたくさん浴びてメラニン色素が作られても、通常は一時的に肌が黒くなるだけで次第に元のトーンに戻っていきます。
肌の代謝(ターンオーバー)とともに役割を終えたメラニン色素がはがれ落ち、その人が本来持っている肌トーンに戻るのです。
毎日多量の紫外線を浴びていると、常にメラニン色素が作られるため肌は焼けたままになりますが、日常生活で浴びる程度の紫外線量であれば次第に日焼けは落ち着いていきます。
シミはメラニン色素が過剰生成され続けている状態

紫外線を浴びて日焼けしたあと肌がターンオーバーしても、部分的に色が濃くなってずっと残っている……というのがシミ(そばかす)です。
これは一部のメラノサイトが過剰に色素を作り続けているためで、常にメラニン色素がターンオーバーとともに押し出されるためシミとして残ってしまうのです。
加齢や紫外線ダメージによってメラノサイトが暴走することでシミができると考えられています。
毛穴の黒ずみとメラニン色素
紫外線の影響によってメラニン色素が過剰に生成されるとシミ・そばかすができてしまいますが、毛穴の黒ずみもメラニンが関係している場合があります。
「しっかり洗浄・保湿しているのに毛穴の黒ずみが消えない……」と悩んでいるなら、毛穴のメラニントラブルについて知っておきましょう!
メラニンと毛穴の黒ずみの関係

毛穴は皮脂や汗が出てくる部分で肌トラブルが起こりやすく、凹凸があるため化粧をしても隠しにくいので、多くの方が悩みを抱えています。
スキンケアを丁寧にしているのに毛穴が黒くポツポツして目立つ……という場合は、メラニンが原因の可能性があるのです。
皮脂や紫外線の影響で毛穴の周りに炎症が起こると、肌を守るためにメラニン色素が作られます。
皮脂の分泌量が多く赤みやニキビができやすい方や、紫外線対策をついつい忘れてしまう方は、メラニン色素を作らせない対策が必須です!
メラニン毛穴の対策方法
毛穴にメラニン色素がたまって黒くなってしまった場合は、普段の保湿や紫外線対策を見直すことが大切。
ベタつきやテカリが気になる肌質なら、まずは普段の保湿ケアを見直してみてください。
皮脂量が多い部分に乳液やクリームなど油分が多い保湿剤を塗りすぎると毛穴詰まりを起こす可能性があるため、さっぱりしたジェルベースの保湿剤に切り替えたりクリームの量を少なめにしたりといった対策をしてみましょう。
Tゾーン(額・鼻)はジェルで整え、乾燥しやすい目元や頬には乳液やクリームを使うなど、部分別に保湿剤を使い分けるのもおすすめです。
そして紫外線をカットする正しい日焼け止めの使い方をマスターすることも大切。
鼻周辺は特に汗や皮脂で日焼け止めが流れやすいため、こまめに塗りなおすのがポイントです。
特に汗・皮脂が出やすい季節にはウォータープルーフタイプの日焼け止めを使い、2~3時間ごとに塗りなおすといいでしょう。
メイクをしているときはSPF・PA表示のあるパウダーファンデーションや粉おしろいを使い、化粧直しついでにUVカットするのがおすすめです。
また、スキンケア時にごしごし擦ると炎症を起こしメラニンを生むことにつながります。
保湿時は「こすらない・洗いすぎない」ことを意識してください。
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メラニン色素以外の原因も知っておこう

毛穴はメラニン色素のせいで黒ずむことがありますが、角栓や古い皮脂が原因となっているケースもあります。
古い汚れが蓄積すると油分が酸化して黒っぽく見え、これが毛穴の黒ずみにつながることがあるんです!
毛穴表面がザラザラしている方や皮脂量が多い方は、酸化した油分が原因で毛穴が黒ずみやすいため注意しましょう。
不要な汚れが落としきれていないと余分な皮脂が酸化して黒く見えやすいため、クレンジングや洗顔を見直してみてください。
毛穴の黒ずみ対策には洗浄力に優れたオイルタイプのクレンジングや、タンパク汚れを落とすことに特化した酵素洗顔を使うのがおすすめ。
「洗浄力が高いものに切り替えると乾燥する……」という方は、毛穴のザラつきが気になる部分だけに使用してもOKです。
顔はパーツごとに水分量・油分量が違うため、部分にあわせたスキンケアで対策してみましょう。
日焼け・シミを防ぎたい!対策方法は?
肌印象を左右する日焼けやシミは、できる前にケアすることが大切です。
余計なメラニン色素を作らせないためにはどうするべきなのか、日常生活に取り入れたい対策方法を紹介します!
UVカットケアを怠らないこと

メラニン色素ができる原因のひとつである紫外線は、日焼け・シミを引き起こすと同時に肌細胞の老化にもつながる美容の大敵です。
紫外線ダメージをなるべく減らすために、外出時は日焼け止めや帽子を使ってUVカットケアをしましょう。
長時間日光を浴びる際は2~3時間おきに日焼け止めを塗りなおし、部分焼けしないよう注意してください。
直射日光を浴びるときだけでなく、室内にいるときも対策することがとても大切。
紫外線は窓ガラスを通過して室内にも降り注ぐため、UVカット化粧品で肌を守るのがベスト。
窓際や採光がいい部屋で過ごすことが多い方は、室内でのUVケアにも気を配るようにしてみてください。
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保湿ケアの見直しも大切!

「UV対策をしっかりしているのに、なんだか日焼けしたように肌がくすんでいる……」と感じている方は、日ごろの保湿ケアを見直してみてください。
肌が乾燥してバリア機能が低下していると、健康な肌状態に比べて紫外線ダメージを受けやすい傾向があります。
クレンジングや洗顔後の肌が以前よりもつっぱる、基礎化粧品の保湿力が足りていない……と気づいたらケアの見直しどきです。
クレンジングや洗顔料の洗浄力が強すぎると感じているならよりマイルドなものに切り替え、乾燥ケアが追いつかないならアミノ酸やヒト型セラミドなど水分キープに優れた成分を配合した保湿アイテムを取り入れてみてください。
また、刺激を感じる化粧品やスキンケア時の摩擦ダメージもメラニン色素を発生させる可能性があります。
肌にヒリヒリ感や赤みが出てしまう化粧品はなるべく避け、洗顔や保湿時は肌を強くこすらないように意識しましょう。
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美白化粧品を取り入れる

UV対策や保湿ケアを入念に行っていても、紫外線ダメージを完全にブロックできないのが実情です。
普段から日光を浴びることが多い、紫外線ダメージが気になるという方はスキンケアに美白化粧品を取り入れてみましょう!
美白化粧品とは、厚生労働省が認めている美白有効成分を配合しているもののことです。
メラニンの生成を抑えるビタミンC誘導体やトラネキサム酸などを配合している化粧水や美容液を使って、紫外線ダメージをケアしてみてください。
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できてしまったシミは医師に相談しよう

こまめにUVケアしていてもシミができてしまう、というケースはよくあります。
すでにできてしまったシミ・そばかすは化粧品で改善するのが難しいため、「メイクしても隠し切れないから消したい!」と本気で考えているなら医師に相談してみましょう。
最近では美容を目的とした皮膚科・クリニックが充実しており、症状にあわせてレーザーや内服薬などさまざまな治療法を提案してもらえます。
シミ・そばかすに頭を抱えているなら治療を受けるという選択肢も考えてみてください。
メラニンを多方面でブロック!おすすめアイテム4選
肌のくすみやシミの一因であるメラニンは、発生する前にケアすることがとても大切です。
メラニンを作らせないために毎日のスキンケアに取り入れたいおすすめアイテムを4つ厳選して紹介します。
【日焼け止め】ミノン アミノモイスト バランシングベース UV
第一三共ヘルスケア ミノン アミノモイスト バランシングベース UV 25g
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内容量:25g
UVブロック数値:SPF30/PA+++
UVカット成分:紫外線散乱剤タイプ(ノンケミカル)
敏感肌のファンが多いことで知られるスキンケアブランド、ミノンが2019年3月に新発売したUVベースは、乾燥と皮脂テカリに着目した日焼け止め兼化粧下地です!
紫外線吸収剤フリーのノンケミカル日焼け止めにありがちなきしみ感がなく、乾燥しがちな肌をしっとり整えるアミノ酸やシアバターを配合しています。
ほんのりベージュ色がついていて白浮きしにくく、毛穴や肌の赤みをナチュラルに補正するメイクアップ効果も期待できるのがおすすめポイント。
皮脂吸着パウダー(ポリメタクリル酸メチル)を配合しているため、テカリやすい肌表面をサラサラにキープしてくれるのも魅力のひとつ。
乾燥とテカリが気になる混合肌の方や、「保湿力は求めたいけれどベタベタする日焼け止めは苦手!」という方におすすめの顔用日焼け止めです。
【美白+ベースメイク】HAKU 薬用 美白美容液ファンデ
HAKU 薬用 美白美容液ファンデ オークル10 30g 【医薬部外品】
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内容量:30g
UVブロック数値:SPF30/PA+++
UVカット成分:紫外線吸収剤配合
カラー展開:オークル10、オークル20、オークル30、ピンクオークル10(計4色)
資生堂の人気美白ケアブランド、HAKUから待望の美容液ファンデが誕生しました!
同ブランドの化粧水や美容液に含まれている美白有効成分「4MSK」を配合したクリームファンデーションで、メイクしながら美白ケアもできることが注目されています。
忙しい朝はついつい美白ケアを怠りがち……という方や、紫外線ダメージが気になっている方におすすめ。
このファンデーションは美白有効成分だけでなく、肌荒れをケアするビタミンE誘導体(酢酸DL-α-トコフェロール)を配合しているのもポイント。
紫外線ダメージ・肌荒れなど現代人が抱えがちな悩みをトータルケアしながらメイクアップできます。
【日焼け止めパウダー】プライバシー UVフェイスパウダー50 フォープラス

内容量:3.5g
UVブロック数値:SPF50+/PA++++
UVカット成分:紫外線吸収剤配合
「日中に日焼け止めの塗りなおしをしたいけれど、メイクの上からは面倒」とUVケアが億劫になりがちな方におすすめなのが、パウダータイプの日焼け止めです。
プチプラコスメを数多く取り揃えるプライバシーのUVフェイスパウダーは、紫外線カット数値がありながらパサつきにくいのが人気のポイント。
水溶性コラーゲンやヒアルロン酸を配合しており、パウダータイプにありがちなパサつきを軽減してあります。
パウダーが余分な皮脂を吸着してテカリをオフできるため、メイク直しついでにUVカットができる便利なアイテムです!
【美白美容液】メラノCC Wビタミン浸透美容液
【医薬部外品】メラノCC 薬用しみ・ニキビ 集中対策 Wビタミン浸透美容液 20mL
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内容量:20mL
美白有効成分:活性型ビタミンC(アスコルビン酸)
ロート製薬のお手ごろブランドメラノCCの美白美容液は、コストパフォーマンスと美肌効果に定評があります。
美白有効成分としてビタミンCを配合しているほか、肌荒れを整えるビタミンE誘導体を配合。
紫外線ダメージと肌荒れを同時にケアできることに加え、1本約1,000円というリーズナブルな価格で人気を集めています。
ベタつかないリキッドタイプの美容液で、肌にスッと浸透し手早くスキンケアできるのもおすすめポイント。
美白美容液選び初心者の方や、続けやすい価格にこだわって基礎化粧品を選びたい方にぴったりの製品です!
【こちらもCHECK】メラノCC Wビタミン浸透美容液のレビュー動画はこちら
メラニン色素の役割を知って正しい対策をはじめよう!

ヒトの肌細胞にあるメラニン色素は、紫外線などのダメージから肌を守るために必要なものです。
メラニン色素の役割や日焼けとシミの違いをきちんと理解すれば、毎日のスキンケアに活かすことができます。
普段の保湿やUV対策を一度見直して、余計なメラニン色素を作らせないケアにつなげましょう。
メラノサイトが暴走することによってできるシミ・そばかすはセルフケアでは限界があるため、本気で悩んでいるなら皮膚科やクリニックで相談してみてください。
メラニン色素に対する知識をしっかり身につけて、トラブルのない美肌を目指しましょう!
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