選び方のポイント
- 長さは釣りをする場所にあわせて選ぶ
→長いほうが警戒心の高い渓流魚にアプローチしやすい。 - 自分のレベルにあわせて硬さを選ぶ
→初心者は、やわらかく仕掛けを投げ込みやすい軟調もしくは硬調がおすすめ。
中級者以上の方に関しては超硬といった硬い調子の渓流竿を使うとよい。 - できるだけ自重が軽いものを選ぶ
→できるだけ自重が軽いものを選ぶこと。 - 先調子のものを中心に選ぶ
→先調子の竿は魚に違和感を与えにくく、小さなアタリを捉えやすい。
渓流竿はその名の通り渓流での釣りに使う竿。
主な対象魚は、ヤマメやイワナ、アマゴといった川魚になります。
これらの川魚は非常にきれいな模様をしていて、味も抜群なので解禁期間には多くの釣り人が渓流を訪れます。
しかし、渓流竿は釣具店によってはまったく取り扱っていません。
話を聞いてみようとしても、なかなか情報を得にくいのが現状です。
本記事では釣り歴20年以上となる筆者が渓流竿の選び方やおすすめ品、使い方の注意点を紹介します。
渓流での釣りを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
渓流竿とは

渓流といっても大きく分けると、最上流部にあたる「源流域」、比較的アクセスしやすい「渓流域」、大型が狙える「本流域」の3つに分けられます。
それぞれの場所で、釣れる魚の大きさや川幅が違うので、渓流竿はそれにあわせて商品展開されています。
ほかの釣り竿とは違う硬さの表示方法となっているものがほとんどなので、それらを理解して選ぶこともポイントです。
具体的な選び方のポイントを、下記にて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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渓流竿を選ぶときの4つのポイント
① 長さは釣りをする場所にあわせて選ぶ

渓流では源流域、渓流域、本流域とそれぞれの場所にあわせて長さを選ぶ必要があります。
基本的な目安は、下記になります。
障害物が多く川幅も狭い源流域
4m以下のもの
渓流域
4~6mの応用が利きやすいもの
本流域
魚が大きなことや川幅の広さにあわせて6~8m
渓流竿は竿の長さで仕掛け全体の長さや釣りができる範囲が決まります。
そのなかでも、できるだけ長いものを選ぶようにしましょう。
長い竿を使ったほうが警戒心の高い渓流魚にアプローチしやすくなるので、釣果をアップさせられます。
② 自分のレベルにあわせて硬さを選ぶ

渓流竿はリールを使わない「延べ竿」なので、硬さの表示が独特のものとなっています。
硬さの表示はやわらかいほうから「軟調」、「硬調」、「超硬」となっているメーカーが多く、さらに「硬中硬」などの中間的な表示のものもあります。
初心者は、やわらかく仕掛けを投げ込みやすい軟調もしくは硬調がおすすめ。
中級者以上の方に関しては超硬といった硬い調子の渓流竿を使うとよいでしょう。
硬い調子になればなるほど、釣り人が多く訪れる渓流で警戒心が高くなった渓流魚の一瞬のアタリでも捉えやすくなります。
しかしうまく竿を振らないと仕掛けを投げ込むことすら難しいので、初心者の方は軟調や硬調から渓流釣りを始めるのがおすすめです。
③ できるだけ自重が軽いものを選ぶ

渓流竿は自重が軽いものを選ぶことがポイントです。
釣り竿は長さに加えて、自重が重たいものほど先の方に感じる重量感が増していきます。
特にその感じ方が強くなるのが渓流竿をはじめとする延べ竿です。
そのため渓流竿は、できるだけ自重が軽いものを選んでください。
自重は使用されている素材で決まり、価格があがるにつれて軽くなっていく傾向があります。
できる限り予算内で高いものを買うようにすると、疲れにくい竿を入手できるでしょう。
④ 先調子のものを中心に選ぶ
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竿には「調子」といって、同じ長さや硬さでも曲がり方の違うものがあります。
渓流竿においては、先調子のものを中心として選ぶのがおすすめです。
先調子は竿全体の30%ほどの穂先の部分だけがよく曲がるようになっている竿です。
魚に違和感を与えにくく、小さなアタリを捉えやすいメリットがあります。
渓流魚は釣り針についた餌を食べても、少しの違和感があるだけで離してしまいます。
そのスピードは最も速い場合で0.3秒とも言われています。
先調子の渓流竿は、餌をくわえている時間を伸ばす効果を備えているので、結果的に釣果を伸ばすことにつながります。
渓流竿おすすめ人気ランキングTOP10
ここからは渓流竿のおすすめ人気ランキングTOP10をご紹介。
筆者が渓流竿選びのポイントを踏まえたセレクトをしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
10位 ダイワ プライム 本流 硬調 80M・V
竿の長さ:8m
竿の継数:8本
竿の仕舞寸法:121.3cm
竿の自重:230g
本流で30cmクラスのヤマメやアマゴ、ニジマスといった川魚を狙うのにおすすめの渓流竿です。
本流用としてはスタンダードな性能を誇るので、仕掛けや場所に対する応用力があります。
長さがあると自重が重くなったり、振り抜けの悪さが出てきたりしますが、その点は素材に軽さを生み出す「高密度HVFナノプラスカーボン」と、カーボン強化構造の「X45」の採用で解消してあります。
短い渓流竿に比べると価格があがりますが、本流用のエントリーモデルとしては本製品がおすすめです。
Amazon商品価格(2018年3月22日現在)
21,896円
9位 シマノ 弧渓 ZM H56
竿の長さ:最大5.6m
竿の継数:11本
竿の仕舞寸法:57.1cm
竿の自重:107g
中級者から上級者で、30cmクラスの大物狙いをする方におすすめの硬調渓流竿。
強い反発力を持たせるために、シマノ独自のテクノロジーである「マッスルカーボン」や「スパイラルX」構造を採用。
大物の引きを強引に受け止めてくれるので、岩陰に隠れられることなく引き寄せてくることが可能となっています。
穂先部分までチューブラーの構造とすることによって、仕掛けを投げ込んだときの穂先部分の振動の収束がとても速く、風に吹かれにくいので繊細なアタリでも明確にとらえることができます。
少し慣れが必要となりますが、使いこなせれば大きく釣果アップに貢献してくれる渓流竿です。
Amazon商品価格(2018年3月22日現在)
25,608円
8位 ダイワ 源弓 超硬 53
竿の長さ:5.25m
竿の継数:12本
竿の仕舞寸法:49.5cm
竿の自重:135g
流れの強い渓流で活躍してくれる超硬タイプの渓流竿。
通常のオモリでは魚に対して仕掛けを届けるのが難しいような釣り場で、重たいオモリを使って流していく釣り方に適しています。
通常の超硬であれば上級者向けですが、重たいオモリを使うこと、また渓流竿のなかでもより先調子となっているので、初心者の方でも少し慣れれば使うことができますよ。
流れの強い渓流に挑むときにはこのモデルがおすすめです。
Amazon商品価格(2018年3月22日現在)
21,924円
7位 シマノ 天平 ZZ 硬中硬61
竿の長さ:最大6.14m
竿の継数:14本
竿の仕舞寸法:51.5cm
竿の自重:145g
本流での釣りや少し川幅が広めの渓流で使いやすい、3つの長さを使い分けることができるシマノの渓流竿です。
ズーム機能を搭載していて、5.4m、5.8m、6.14mと3つの長さを使うことができます。
釣り場の状況や魚が掛かったときなど、各場面において適切な使い分けができる仕様となっています。
また、渓流竿で多い穂先の破損対策として、通常のカーボンソリッドの約2.5倍の強度を持つ「タフテック」を採用している点も魅力。
使い分けることで応用力を発揮してくれるので、さまざまな場所へ釣行することが多い方におすすめのモデルとなっています。
Amazon商品価格(2018年3月22日現在)
14,514円
6位 宇崎日新 ゼロサム 渓極技 硬調 5312
竿の長さ:5.3m
竿の継数:12本
竿の仕舞寸法:55cm
竿の自重:115g
手元に近いバット部分に4軸カーボンを使用した渓流竿。
4軸カーボンは反発力に優れていて、大きな魚が掛かったときのやり取りでパワーを発揮してくれるます。
また穂先が揺れても手元がぶれにくいので、持つ手が疲れにくいといった特徴を持っています。
国内での生産にこだわって釣り竿を製造している、宇崎日新のおすすめ渓流竿です。
Amazon商品価格(2018年3月22日現在)
20,359円
5位 ダイワ 小継 渓流 X 硬調33
竿の長さ:3.32m
竿の継数:11本
竿の仕舞寸法:39cm
竿の自重:67g
源流域でのイワナ釣りに最適な短めで硬調の渓流竿。
低価格ながら高い強度を持つ「メガトップ」、高密度の「HVFカーボン」を採用。
渓流のなかで最も警戒心が高いイワナの硬い口に素早く針を掛けていくことが可能です。
また、固着防止リング加工がしてあるので、トラブルも起きにくい仕様となっています。
とてもコンパクトにしまえるので、源流域へ向かう険しい道の高巻きでも邪魔になりにくいです。
Amazon商品価格(2018年3月22日現在)
7,992円
4位 宇崎日新 ファインモード 枯山水 硬中硬 540
竿の長さ:5.3m
竿の継数:12本
竿の仕舞寸法:53cm
竿の自重:130g
コストパフォーマンスが高い宇崎日新のエントリーモデルです。
グリップ部に滑り止め防止加工をしているので、朝露などで濡れたとしても握りやすい仕様としてあります。
低価格ながら厳しい審査基準のもと製造されているので、初心者の方がコストを抑えつつ渓流釣りに挑戦するのに最適なモデルです。
Amazon商品価格(2018年3月22日現在)
8,695円
3位 シマノ ロッド ホリデー小継 ZT 硬調 渓流44
竿の長さ:最大4.4m
竿の継数:10本
竿の仕舞寸法:50cm
竿の自重:100g
渓流初心者の方におすすめの長さと硬さを持ちつつ、ズーム機能まで備えているシマノの渓流竿。
最大の長さはズーム機能使用時の4.4mですが、魚が掛かるまでは40cm短い4mとすることで取り回しよく使っていくことができます。
約50cmとコンパクトにしまえることに加えて価格も押さえてあるので、メインの渓流竿がトラブルを起こしてしまったとき用のサブロッドとしてもおすすめです。
20cm程度の普通サイズのヤマメやアマゴ狙いで使いやすい仕様でありつつ、池や海で小型の魚をウキ釣りで狙うときにも使える汎用性も持ちあわせる竿となっています。
Amazon商品価格(2018年3月22日現在)
6,879円
2位 宇崎日新 竿 スプレッド 3WAY龍仙 硬調5312
竿の長さ:5.25m
竿の継数:12本
竿の仕舞寸法:55cm
竿の自重:120g
3段階の長さ調節が可能な3WAY仕様で、なおかつ軽量さが際立つ渓流竿。
長さに対しての自重が軽いので、長時間の釣行でも疲れにくいです。
穂先にはローリングトップの採用で仕掛け絡みが少なく安心して使える仕様となっています。
できるだけ価格を抑えながら、軽くてどこでも使えるような渓流竿が欲しい方はこのモデルがおすすめです。
Amazon商品価格(2018年3月22日現在)
16,049円
1位 ダイワ 春渓 中硬硬 61M・V
竿の長さ:最大6.1m
竿の継数:13本
竿の仕舞寸法:53.5cm
竿の自重:138g
渓流釣りの名手たちが開発に携わった初心者から上級者まで使いやすい渓流竿。
ヤマメやイワナといった渓流でのターゲットに最適な先調子の竿になります。
やわらかい穂先の破損と、糸絡みのトラブルを防止する「からまん穂先」仕様によって、安心して使って行くことができるモデルです。
ほかのダイワの釣り竿で上位機種にも使われている「高密度HVFナノプラスカーボン」を採用することで、細身で軽い仕上げを実現しています。
また、長さを50cmの2段階調整ができるようになっているので、釣る場所や魚の大きさにあわせて使い分けてみるとよいでしょう。
価格や性能などいろいろな面で悩む方は本製品を使ってみてください。
Amazon商品価格(2018年3月22日現在)
14,169円
渓流竿を使用上の5つの注意点
① 伸ばし方と仕舞い方の順序をしっかり守る
ダナイブロス インジェクター Injector のべ竿 (茶竹(和竹)色)
渓流竿は振出式となので、伸ばし方としまい方の順序をしっかり守らないと、トラブルを起こしてしまうので注意してください。
伸ばすときは穂先のほうから伸ばしていきますが、このとき先に仕掛けをセットしてから伸ばすことが重要です。
伸ばしきってから穂先のほうを持つと、竿の下側の重みによって大きく竿全体が曲がってしまい、場合によっては穂先が折れてしまいます。
しまうときに関しては、手元に近いほうから徐々にしまうようにしましょう。
渓流竿をしまうときに絶対に避けたいのが、穂先が先に内側に落ちてしまうこと。
最悪の場合は、ほかの継ぎ目との間に穂先が挟まってしまって取れなくなってしまいます。
この状態でメーカーに修理依頼をしても、全体交換対応となることが多いので、しまうときは特に注意しておきましょう。
万が一、穂先が先に落ちてしまったときには、下栓を外して穂先を取り出してから残りの部分をしまって、最後に穂先を元に戻すようにしてください。
② 傷に要注意

渓流竿は軽く作るために「チューブラー」という中身が中空の状態になっていて、非常に薄い素材で作られています。
ここに外部からの衝撃などで傷が入ってしまうと、その傷の部分に負荷が集中して簡単に折れてしまので注意しましょう。
また、魚が掛かったり、仕掛けが引っ掛かったりして、竿が曲がっている状態でどこかにぶつけないようにも注意してください。
渓流竿をはじめとしたすべての釣り竿は、曲がった状態で衝撃が加わるととても折れやすいです。
このことは長く釣りをしている人でも知らないことが多いので注意しておきましょう。
③ 予備の竿を持っておく
ダイワ(Daiwa) 渓流竿 リバティクラブ 万能小継 硬調43・Q 釣り竿
渓流では釣りができるポイントまで山道や川沿いを長時間歩いていくことも多く、竿が折れてしまうトラブルが起きると大きな痛手となってしまいます。
そのため渓流ではメインで使う渓流竿のほかに、予備の竿を用意して持ち運んでおくことをおすすめします。
予備の竿はコンパクトに収納できて、バックパックに入れておけるものがおすすめです。
④ 継ぎ目の固着には要注意
渓流竿をはじめとする振出式の釣り竿で、要注意なのが継ぎ目の固着。
固着は砂や汚れが溜まっていたり、使用歴が長くなったりすると起きやすくなります。
固着が起きた場合は外す専用のベルトを使うという方法もありますが、破損の可能性もあるので自己責任での実施となってしまいます。
固着が起きた場合は釣具店にそのまま持ち込むようにしましょう。
修理依頼をした場合、数週間は手元に戻ってこないので、あくまでも固着させないように渓流竿は使うようにしましょう。
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⑤ リリアンは定期的にチェック
渓流竿の穂先についている釣り糸を結ぶ太い糸のことを「リリアン」と言います。
このリリアンは根元が接着剤で固定されているので、長く使っているとだんだん弱ってきます。
定期的にチェックをして釣りの最中に外れないようにしておきましょう。
また、現在では回転式のリリアンがついた渓流竿も多くなってきています。
こちらは弱っても自分で修理することは難しいので、この場合はシーズンオフの間にメーカーへ交換をお願いしておくとよいでしょう。
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Amazon&楽天の渓流竿人気ランキング
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渓流竿できれいな川魚を釣りあげよう
渓流釣りで釣れる魚はとてもきれいで、持ち帰って塩焼きにして食べると非常に美味しく食べることができます。
そのため、釣るための渓流竿はもちろんのこと、持ち帰りのためのクーラーボックスやビクを用意しておくのがおすすめです。
また渓流では渓流用ベストや釣り用の長靴も持っておくと、釣り場での快適さが変わってくるので、渓流竿と一緒に購入を検討してみてください。
本記事を参考に渓流竿を選んでみて、きれいで美味しい川魚を釣りに出かけてみましょう。
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