夫が家事をするようになる“いつの間にかイクメン”の作り方【家事えもんこと松橋周太呂インタビュー】

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編集部独自の調査記事やおもしろランキングなども執筆していきます。
    家事えもんこと松橋周太呂

    ここ数十年で“夫婦共働き世帯”が増加し、約1200万世帯に到達。
    30年前のおよそ倍となり、全世帯の約6割を占めるまでになりました。

    女性も男性もバリバリ仕事をこなす社会になってはいるものの、いまだに「家事のほとんどを奥さんが担当している」という家庭も多いのでは。
    もちろん、得意・不得意があるのは当然。
    しかしながら奥さんに家事の負担がのしかかるのは、共働き世帯として不健全かもしれません。

    「働く女性の幸福度は、夫が家事をしてくれるほど高くなる」というデータがあるほど、結婚した女性にとって家事の分担は重要な問題となっているのです。

    そこで今回、“家事えもん”の愛称で親しまれる芸人・松橋周太呂さんを直撃。
    夫婦共働き世帯における、ベストな家事分担方法」についてお聞きしました。

    昨年に結婚し、自らも所帯を持った松橋さんが考える、奥さんと旦那さんが気持ちよく家事をこなすための秘訣とは?

    【Profile】松橋周太呂

    1985年1月19日生まれ、東京都出身。
    お笑い芸人であり「掃除能力検定士5級」や「ジュニア洗濯ソムリエ」といった資格を持つ家事の達人でもある。
    日本テレビの情報番組「得する人損する人」では、掃除や洗濯などのテクニックを紹介する“家事えもん”として活躍中。
    2017年末に7歳年下の一般女性と結婚し、2018年夏には第1子が誕生する予定。
    雑誌「CHANTO」やウェブメディア「クルール」の連載は要チェック!

    「家事も家庭のためにする立派な仕事」

    家事えもんこと松橋周太呂

    ——男性が家事をしないことの理由は何なのでしょうか?

    夫婦共働きなのに、女性がメインで家事をこなす家庭が多いですよね。
    結構男性って、一人暮らし経験者ですら、掃除や料理をしないまま結婚しちゃった、っていう人が多いじゃないですか?

    当然、そんな人はたいして家事をやらないで、奥さんに任せがちになってしまいます。
    仕事から帰ってきたら部屋がきれいになってるのが当然だと。
    奥さんが陰ながら努力していることに、なかなか気づきにくいんです。
    もちろん、旦那さんは悪気があるわけではないんですよ。

    男性はどうしても仕事に目を向けてしまう傾向にあるんです。

    だから奥さんから「家事って大変なんだよ、手伝って」と言われても、「いやいや俺だって仕事が大変だし」と、なかなかピンとこない。
    お互いにストレスが溜まっていると、そこから言い合いに発展してしまうこともありますよね。

    でも、実は家事も仕事なんです。

    ——家事が仕事……ですか?

    はい。
    家事はやってみると大変ですし、主婦が毎日やっている家事を年収に換算すると400万円以上という話もあります。
    ドラマ「逃げ恥」(逃げるは恥だが役に立つ)の主人公は、家事をしてお給料をもらう女性でしたよね?
    家事も家庭のためにする立派な仕事なんです。

    ちなみに僕は、あのドラマを新垣結衣さん演じる主人公のみくりさんの目線で見ていました。
    自分にも星野 源さん演じる平匡さんみたいな雇い主が現れないかなと……。

    「仕事も家事もすべてを2人で分担するべき」

    家事えもんこと松橋周太呂


    ——では具体的にどうすれば家事を分担できるのでしょうか……?

    夫婦の形、家庭の問題って十人十色どころか千人千色。
    なので、僕の考えが参考になるかわからないですが、僭越ながら考えを述べさせていただきます。

    家事の分担について、現実をいっさい見ずに言うと「夫婦というのは対等で、家事も仕事も家庭にとって大事なことなので、半分に分担すべき」ですよね?
    バカみたいな正論ですけど。

    「そんなのわかってるけど現実は甘くないわよ!」
    「半分? ていうか、男のほうが体力あるんだから家事での力仕事は男性が多めにやるべき!」
    「そもそも日本が時代遅れで海外では男性の育児参加は当たり前なのよ!」
    という女性の声が聞こえてきそうですね。

    「いやいや、男が働いたお金で家族を養うんだから、それをサポートすることで結果的に家族の生活を守ることになるんじゃないの?」
    という男性の小っちゃい声も聞こえてきそうです。

    では、いくつか男性側の意見をお伝えさせてもらいます。
    まず男の僕が言うのもアレなんですが、基本的に男性の方が精神年齢低いじゃないですか? 子供じゃないですか?
    だから家事の分担って正論をぶつけられても、言い訳したり話そらしたりして、うまくいかないことも多いと思うんです。

    ――確かに、男性は素直になれない印象がありますね

    数年前に“イクメン”って言葉が流行りましたけど、フレーズが出てくるまではよかったんですよ。
    育児について本気で悩みながら、分担した家事も一生懸命にやったイケメンタレントさんの話が共感されたから広まったんです。
    でも、いまはそういった根本を知らない“外面イクメン”が登場しているそうです。

    外面イクメンとは、家事をまったく手伝わないくせに「育児に参加すべき」という世間の風潮だけは知っている男性のことで、両親やママ友、保育園の先生など、家庭外の人にだけはイクメンのような振る舞いをします。

    奥さんは周りから「旦那さん、イクメンでいいわね」と言われますが、実際は家事をまったくしていないため、何もしないヤツの何倍もムカつくんだそうです。

    外面イクメンになられると最悪なので、奥さんは旦那さんをうまく乗せるのが一番いいのかなと!
    子供みたいな精神を持った僕たち男性の気持ちを乗せて、いつの間にか家事を手伝わせている……そんな“いつの間にかイクメン”状態に持っていくのが理想です。

    「旦那さんを子供と同じように扱うべし!」

    家事えもんこと松橋周太呂


    ――どうしたら旦那さんを“いつの間にかイクメン”にできるのでしょうか?

    “いつの間にかイクメン”の製造法を僕なりに解説しますね。

    大人の男性と子供が好きなものって似ているんですよ。
    仕事柄、僕はお子さんがいる家庭にお掃除のロケでお邪魔することも多いですが、以前にガスコンロの焦げつきの取り方を教えることがあって……。

    「粉のままクレンザーや重曹を利用するときに、スポンジを使わずにゴム手袋で擦ると研磨剤の効果を引き出せます!」
    「さらに両手で作業できるから作業がしやすく、魚焼きグリルの網も掴みやすいです!」
    「しかもスポンジに吸わせない分、クレンザーや重曹が普段の半分の量で済み、節約になります!」
    という感じでレクチャーをして。

    「ゴム手袋をしているから安全なので、お子さんにもやってもらいましょう!」
    って手伝ってもらったら「はい、OKです!」とカットがかかっても子供たちは掃除にハマっちゃって、ずっと焦げを擦ったりこねたりしているんです。

    そこで気づいたんですが、ガスコンロの掃除は子供たちにとっては泥遊びなんですよね。
    「掃除だよ手伝って」と言わずに「泥遊びだよ」と誘うと、夢中になってこっちの要求以上に作業してくれちゃうんです。

    この心理を男性にも利用してみましょう。

    奥さん「なんか油がアルカリ性だから、研磨剤がどうのこうので、ゴム手袋で磨くといいらしいんだけど……」
    旦那さん「いや油は酸性だから、アルカリ性の重曹が中和するとかじゃないの? 研磨剤がスポンジ側に吸われないから、ゴム手袋で磨くといいんだろ」

    男性は理論が好きなので、こんな風に言い出して少しはやってくれたりしないでしょうか。

    バーベキューのとき、急に張り切って火起こしとかする男性っていますよね?
    できない感じを奥さんが出して「しょうがないな、やってやるか!」みたいな感じで乗せちゃう手法です。
    感覚として“自発的に参加した”という状態を作ってあげるのがいいのかなと。

    「これやって」じゃなくて、旦那さんのそばで「これってさぁ、こうやってやるんだよね……?」ってゴニョゴニョ言ってみる。
    それを聞いて旦那さんが「違うよ、こうだよ!」って言い出したらこっちのもの。

    すかさず「え? どうやってやるの?」って言って、やってもらっちゃいましょう。

    ――それ以後は旦那さんにお任せすれば大丈夫ですね!
    家事えもんこと松橋周太呂

    いや、やってもらったあとに「じゃあ今後は、ここの掃除はあなたの担当ね!」みたいなことを言ってはダメです!

    とりあえず「これからはあなたに教わった方法で私もやってみるね!」的な方向性に持っていって、またやって欲しくなったら「あれ……なかなか落ちない……どうやってやってたっけ?」と、また教えを請うパターンに誘導できたらと。

    その結果「ここ俺がやった方が早くない?」となったらミッションコンプリート!
    いつの間にかイクメンの誕生です。

    あとは、やってもらったあとに絶対ほめる
    子供ってほめられるのが好きじゃないですか。
    だから僕たち男性もほめられるの大好き!

    中途半端じゃダメです。

    ちゃんと、博学な部分をほめたりとか、「普通はもっと時間かかるよね」「仕事できる人って家事もできるよね」「私じゃ全然できなかったかも」と言ったりとか。
    でも、やり過ぎておだてていることがバレないようにしましょう。

    あと、なるべく旦那さんの仕事を理解してあげることも大切だと思うんです。
    「プレゼンの資料作るから」としか言っていなくても、データ収集とかメール連絡とかいろいろ細かい作業があるわけで。
    ほめるときは“仕事大変なのに”の部分を強調してあげたほうが、旦那さんもよりやる気が出るんじゃないでしょうか。
    とある本の受け売りなんですけど「人は理解されていないと頑張れない生き物」らしいです。

    世の奥さん方すみません! 我々男性の精神年齢が低いばっかりに、余計な仕事を増やしてしまい(汗)。

    「俺、家事えもんだし、やるの当たり前!」

    家事えもんこと松橋周太呂

    ——松橋さんの家庭も「家事の分担」をしているのですか?

    結婚したばかりで、さらに奥さんが妊娠中ということもあって、実はまだきちんと分担していません。
    でも、僕が2人分の料理を作って洗い物をするときもあれば、奥さんも体調がいいときは洗濯や掃除、料理を結構やってくれるので、現状でもわりと分担はできています。

    けどたまに「俺のほうが多くやってない?」って思うときがあるんですよね……。
    主婦みたいに「俺すごく片付けてる!」「すごい洗い物やってる!」って。

    ——そういうときはどうするんですか?

    家事えもん 松橋周太呂

    「まぁ俺、家事えもんだしな、やるの当たり前!」って納得しています(笑)。

    奥さんと話をしてみると、気づいていないだけで実は僕よりたくさんやってくれていて、恥ずかしくなることも多いです。
    家事をやった本人は「たくさんやったぞ」ってなっちゃうので「相手も実はもっとやってくれてるのかも」と思うことも大事なことですね。

    ちなみに僕は、家事えもんって呼ばれていますけど、家事が嫌いで面倒くさがりです。
    だから、なるべく楽に早く終わらせようと思って掃除グッズとかにこだわったら「意外と大変じゃないな」って気づいたんですよ。

    だから、家事の難易度を下げられたら、旦那さんもすごくやりやすくなるはずなんです。
    1回でも旦那さんに「意外と楽だな」って思ってもらえたら継続もしやすくなる。

    このあとご紹介する便利なグッズやちょっとしたテクニックを使うだけで家事はグッと楽になって、家庭全体の家事負担の総量を減らすことができるので、ぜひ試してみてください!

    【松橋さんがシーン別で選定】家事が楽になるアイテム3選

    世の中の女性が夫にやって欲しい家事として上位に挙げている「ゴミ出し」「風呂掃除」「トイレ掃除」。
    これらのシーンで役立つアイテムを松橋さんにセレクトしてもらいました!

    家事えもんこと松橋周太呂


    僕は、掃除はこの先一生うまくなる必要はないと思ってます!
    掃除を楽してサボるためには「グッズ選びをサボらない!」ことが大切なんです。
    今回は少しでも掃除を楽にできて家事負担の総量を減らせるグッズをご紹介します!

    掃除はこまめにすることが理想ですが、それよりも1度しっかりきれいにしてから保つ作業のほうが圧倒的に楽です。
    グッズで保つなら、ガンコな汚れを掃除するグッズはもういらないので、その分お金が浮きます。

    浮いたお金で汚れを保つためのグッズを買えば、トータルで考えると出費は同じか節約できるんです。
    そのうえ、ガンコな掃除の時間が削減されるし、一石二鳥ではないでしょうか!

    ① ゴミ出し⇒野菜のくずはネットでキャッチ!

    ――まずはシンクの掃除を楽にするアイテムから!

    この商品は編み目の細かいストッキング素材のネット。
    トマトの種やゴマといった小さな食べ物のゴミが排水口のカゴの隙間に入ると、ハブラシでゴシゴシやらないととれなくて最悪な状態に。

    でもこのネットを排水口のカゴなどにかぶせると、とにかく細かいゴミまでキャッチしてくれるので、掃除の回数が格段に減ります!
    汚れの原因である食べかすが減れば、ヌメリが発生する頻度も減り、おのずと掃除の回数も減らせるというわけです。

    ② 風呂掃除⇒煙の力でカビを徹底除菌!

    ――お風呂掃除は意外にも“天井”が大切とのこと!

    みなさんは普段、カビ取り剤などを使ってお風呂掃除をすると思いますが、天井までしっかりやっていますか?
    天井が黒ずんでいなくても実はカビは潜んでいて、毎日カビの胞子を降らしています。
    せっかく掃除したのにまたカビが生える原因は、天井にあったんです。

    「いつも乾かしているから大丈夫」と思っていても乾くときに胞子が放出されるので、天井をきれいにするとお風呂全体の掃除回数を劇的に減らせます。

    この製品は、除菌効果のある煙を発生させて、天井だけでなく、壁や換気扇の網の奥、シャンプーラックの隙間など、あらゆるところに入り込み、セットするだけで浴室を丸ごと除菌してくれるのが特徴。
    2か月に1度使えば、カビやピンク色のヌルヌル(酵母)の発生を継続的に防ぐことができるのでおすすめです!

    ③ トイレ掃除⇒使い捨てブラシで時短&エコ

    ――松橋さんが推薦するのは流せるタイプのトイレブラシ!

    トイレにあるもので一番汚いものは、実は掃除用のブラシなんです。
    トイレブラシは汚れたままケースにしまうとその中で菌が繁殖し放題で、次に掃除するときは菌だらけの状態に。
    きれいにするためのものが一番汚いなんて本末転倒ですよ。

    この「流せるトイレブラシ」は、菌の繁殖の要因となるブラシ部分を使い捨てにしたアイテム。
    洗浄成分と便器をコーティングする防汚成分を染み込ませてあるため洗剤も不要で、時短できるうえにエコにもなります。

    流せるタイプにしてはブラシ部分に結構コシがあって、いろいろな汚れに対応してくれるのも魅力的。
    ガンコな汚れをきれいにしたあとであれば、便器の掃除はもうこれだけあれば十分です!

    相手のことを理解して家事への不満をなくそう!

    家事えもんこと松橋周太呂

    家事の分担で悩む世の女性への松橋さんの回答は“旦那さんをいつの間にかイクメンにする”ことと“家庭の家事総量を減らす”こと。

    もちろん、これらを実現させるためには、お互いの協力と理解が不可欠です。
    「うちは家事の話がしづらい……」と諦めてしまっている方は、松橋さんが考案したおいしい料理を味わいながら家事について相談してみては?

    【こちらもCHECK】家事えもんこと松橋さんが考案したレシピが見られる記事はこちら!

    料理下手の男性でも簡単にできる“記念日レシピ”ランキング【家事えもんこと松橋周太呂直伝】

    2018.07.27

    取材・文:八巻 毅、榎戸広明
    撮影:照井 岳

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