【希少で価値の高い国産 旧車ランキングTOP10】永遠に色褪せない旧車の魅力

名車たち
「思わず息を呑むほど美しい…」あの頃の車は、本当にかっこよかった。時代を経て今もなお愛される名車たち。
本記事ではいわゆるクラシックカーと呼ばれる1970年代までに生産された旧車を、国産車に絞って現在の取引相場価格と注目度も考慮してランキング形式で紹介いたします。
ハコスカ、スバル360、2000GTなど、懐かしの名車たちを思い出し、順位を予想しながら楽しんでご覧いただけたら幸いです。

1960〜1970年代の旧車の魅力と時代背景

東京オリンピック聖火ランナーの後ろを走るプリンス・グロリア

東京オリンピック聖火ランナーの後ろを走る「プリンス・グロリア」
出典:JOC(日本オリンピック委員会)

1964年は東京オリンピック、1970年には日本万国博覧会(大阪万博)の開催、70年代後半にはピンクレディー…。
1960年から1970年代の日本にはさまざまなできごとや文化、流行がありました。
これはカラーテレビの普及した時期でもあり、この当時のできごとはブラウン管の映像とともに脳裏に焼き付いている方が多いのではないでしょうか。

自動車の普及とスーパーカーブーム

トヨタ2000GT

国産スーパーカーといえば「トヨタ 2000GT」

自動車が普及しはじめたのもこの年代でした。
特に、1970年代のスーパーカーブームは当時少年だった方には無数の懐かしい思い出があることでしょう。

1960〜1970年代の車の燃料噴射はキャブレター、トランスミッションはマニュアル、エアコンがついていないのは当たり前。
夏の暑い日、オーバーヒートし道端でボンネットを空けて停車している車を見かけること、最近はめったになくなってしまいました。
ダッシュボードの中に、女性用のストッキングを切れたファンベルトの替りに忍ばすなんてことは今では考えられないものです。

車の技術の進歩はクルマ好きには受け入れがたくもあり

初代カローラ

1966年に発売された初代「トヨタ カローラ」

新型カローラハッチバック

2018年に発売される新型「トヨタ カローラハッチバック」
出典:トヨタ新型カローラ最新情報|MOBY

車の技術の進歩、進化はめざましいものです。
化石燃料を利用した内燃機関は、世界的な規模で電動化が進み、近い将来にはAIの進化によって自動運転が当たり前の時代となるでしょう。
車が便利になることは喜ばしいことですが、車を趣味としている者にとっては自動運転は受け入れがたい、と感じている方も多いかと思います。

東京でのオリンピックの開催が2回目となる2020年を間近にして、1960年から1970年代の日本の車をなつかしむ人が増えてきています。

国産旧車の魅力

初代コンテッサ900

今でも色あせない印象を与える「日野 コンテッサ900」

国産旧車の魅力は、当時に強烈な印象を与えてくれたデザイン、故障は多くとも自分である程度の整備が可能だったことなどではないでしょうか。
現在の車は故障するとコンピューターをつないで不具合の箇所を診断、プロでないと対処できないことがほとんどですが。
当時の車は、自分である程度の修理や整備が可能であり、身近な存在に感じられたという魅力もあります。
そして、なんとっても車は憧れの対象でした。国産旧車が現役だった当時の少年は「大人になったら絶対乗るんだ!」という夢を与えてくれたものでした。

1960〜1970年代の国産旧車ランキングTOP10

このランキングは、1960年〜1970年代に生産された国産車を希少性、メディアでの取り上げられ方などの注目度、相場価格を総合的に評価してベスト10としました。
「親父の車だった」という方には懐かしく、当時の思い出が蘇ってくるであろう「1960〜1970年代 国産旧車ランキング ベスト10」を当時の時代背景を交えながら紹介します!

10位 スバル 360(1958〜1970年)

スバル360

スバル360は、富士重工業(現:SUBARU)が開発した量産型軽自動車として大人4名が乗車でき、廉価でありながら実用性と走行性能を兼ね備えた画期的な自家用車でした。
スバル360が誕生した1958年には東京タワーが完成し、本格的に高度経済成長が始まるなかで、スバル360の誕生は日本国民にマイカーの夢を与え、経済を牽引した要因にもなっていたのではないでしょうか。
その理由として、あだ名の「てんとう虫」は見た目のコンパクトさと、そのデザインから愛着を持って付けられ、国民に広く慕われて国産車を代表する名車として評価されています。
スバル 360は、12年間に渡り約39万2,000台が生産されましたが、現存する個体は少なくなってきており年々希少性が増しています。

現在の中古車取引価格

ベース車:60〜100万円台
レストア車:200〜300万円台

レストア車よりベース車の数が多いので、ボディがしっかりしている個体であればエンジンなど機関部を自らの手で整備するのも旧車の楽しみ方の一つです。

1967年のスバル360のCM

9位 いすゞ 117クーペ (1968〜1981年)

いすゞ 117クーペ (1968〜1981年)

いすゞ117クーペのボディラインは、現代でも通用する流麗なデザインをまとっています。
4名が乗車できるクーペは、カロッツェリア ギアに在籍していたジョルジェット ジウジアーロ氏によるもので、1970年代の日本車を代表する傑作の一台です。
デビューした1968年は、のちにスーパーカーブームを牽引した少年ジャンプが創刊され、米国から小笠原諸島が返還が実現し日本中を震撼させた「三億円事件」が発生したりと話題が多い年だったと言えます。
いすゞ117クーペは、14年間生産されたにもかかわらず総生産台数は86,192台でした。

現在の中古車取引価格

80〜200万円台
どの価格帯であっても一度きちんと整備をする必要はあるでしょう。

1978年のいすゞ 117クーペのCM

8位 ダットサン フェアレディ(1959〜1970年)

ダットサン フェアレディ(1959〜1970年)

ダットサン フェアレディは、日産自動車が「ダットサン」ブランドで販売したスポーツカーであり、フェアレディZの前身でした。
1958年に東京モーターショーに出品され、翌年(1959年)から生産が開始されました。
車名の「フェアレディ」は、当時の日産自動車の社長が米国ブロードウェイで鑑賞したミュージカル「マイ・フェア・レディ」に感銘を受けたことから「フェアレディ」と命名されたと言われています。

現在の中古車取引価格

300〜1,200万円台
多くが500万円までの価格帯に集中しており、その上が1,200万円は1台のみです。

7位 ホンダ S800(1966 -1970年)

ホンダ S800(1966 -1970年)
ホンダS800は、S500 / S600に続くSシリーズの第3弾として、1966年から1970年までの約4年間に製造されたホンダを代表するオープンスポーツカーです。
エンジンフードの右側にあるパワーバルジはダミーであり、機能的な意味はありません。
ホンダS800の愛称は「エスハチ」と親しみを込めて呼ばれている、世界中に熱烈なファンを持つ伝説のスポーツカーなのです。
1966年といえば「ウルトラマン」が放映開始された年で、ウルトラシリーズとして新しいシリーズが現在も放映されていますが、エスハチは昔のままの姿で生き残っています。
ホンダ S800は輸出もされ、総生産台数は1万1406台となっています。

現在の中古車取引価格

400〜500万円台
まだまだ入手可能ですが、程度のいい個体を探しているのであれば今がチャンスだと思われます。

6位 トヨタ スポーツ800(1965〜1969年)

トヨタ スポーツ800(1965〜1969年)

出典:wikipedia(Mytho88

トヨタ スポーツ800は、トヨタ自動車が製造・販売していた2シーター小型スポーツカーで、ファンからは「ヨタハチ」の愛称で呼ばれており、本田技研工業のホンダ Sシリーズ(S500 / S600 / S800)のライバルとして人気を二分していました。
モータースポーツでは、 馬力で勝り直線は速いが燃費が悪い「エスロク」(ホンダ S600)と、非力ながら軽量で空気抵抗で勝る「ヨタハチ」は好きライバルでした。
トヨタ スポーツ800のフロント周りデザインは、兄貴分のトヨタ 2000GTと似ていますが、開発は別でまったく関係がないと言われています。
トヨタ スポーツ800の累計販売数は5年間で3131台でした。

現在の中古車取引価格

400〜500万円台
価格は、年々少しずつですが上昇していますので、購入を考えている方は今が狙い目かもしれません。

5位 マツダ コスモスポーツ(1967〜1972年)

マツダ コスモスポーツ(1969年)

マツダ コスモスポーツは、世界初の実用・量産ロータリーエンジンを搭載した2シータークーペです。
ロータリーエンジンは、一般的なレシプロエンジンによるピストンの往復運動による容積変化ではなく、三角形のローターを回転させる容積変化から回転運動に変換する原動機です。
1971年に放映開始された「帰ってきたウルトラマン」のMATがパトロールに使用した「マット ビハイクル」のベース車としても有名で、当時はロケがあると多くの子供たちがコスモスポーツの周りに群がっていました。
コスモスポーツは、1967〜1972年の6年間で累計1176台しか生産されていない現代となっては貴重な車です。

現在の中古車取引価格

1,000万円台
街中で見かけることがほとんどない車で、ランキング中唯一のロータリーエンジンを搭載している旧車としては、妥当な価格ではないでしょうか。

初代コスモスポーツのCM

4位 日産フェアレディZ432(1969〜1973年)

フェアレディZ
日産フェアレディ Z432は、フェアレディZの高性能版であその心臓部にスカイランGT-R用に開発されたS20型エンジンを搭載したモデル(PS30型)です。
「432」とは、「4バルブ」「3キャブレター」「2カムシャフト」を意味しています。
1973年には、昭和48年排気ガス規制にて公害問題がクルーズアップされ昭和48年排気ガス規制やガソリンの高騰が影響し、Z432は419台で生産を中止となりました。
1969年は、アポロ11号によって人類が初めて月面に降り立った年でした。

現在の中古車取引価格

1,500〜2,500万円
Z432は、生産台数が少なく、オーナーが手放さないこともあり、中古車市場で見かけることはほとんどありません。

3位 日産 スカイラインGT-R(ハコスカ)(1969〜1973年)

日産 スカイラインGT-R(ハコスカ)(1969〜1973年)
ハコスカ
初代日産スカイラインGT-R(PCG10型)は、ツーリングカーレースで活躍した先代「プリンス・スカイライン2000GT-B」の後継車として登場しました。
レースでの使用を前提として開発された車だったため、その性能は高く数々のレースで多くの優勝を経験しています。
初代日産スカイランGT-Rはセダンモデルからデビュー、その姿が箱型であったため「ハコスカ」という愛称とともに、セダンにも関わらず高性能なエンジンを組み合わせたパフォーマンスから「羊の皮を被った狼」のキャッチフレーズで一躍有名になりました。
その後のマイナーチェンジによって、70mm短縮されたホイールベースの2ドアハードトップ(KPG10型)が登場し、総生産台数はPGC10型が832台、KPGC10型が1,197台であり、現代においては希少車となっています。

現在の中古車取引価格

2,000〜3,000万円
ハコスカGT-Rの価格は年々上昇しています。
きちんと手が入った車がほとんどですので安心して乗れる価格です。

ハコスカのCM

2位 日産 スカイラインGT-R(ケンメリ)(1973年)

日産 スカイラインGT-R(ケンメリ)(1973年)
ケンメリ
4代目スカイライン(C110型)(1972〜1977年)の2ドアハードトップ2000GTをベースエンジンを先代同様 S20型を搭載し「2000GT-R」として1973年1〜4月の間のみ販売されその台数はわずか197台でした。
2000GTのCMは、ケンとメリーの若い男女がスカイラインで日本各地を旅するというシリーズで、そこから「ケンメリ」という相性が生まれました。
わずかな生産台数の原因は、S20型エンジンが昭和48年(1973年)排出ガス規制に適合しなくなったためと言われ、S20型エンジンの在庫分を搭載して販売されたという説もあります。
1973年はブルースリーの「燃えよドラゴン」が公開されましたが、公開時ブルースリーはすでに他界していました。ケンメリGT-Rは、デビューと同時に販売終了が決まっていたようなもので、人気が出た時には既にいないというよく似た運命だったように思えます。

現在の中古車取引価格

2,500〜3500万円以上
ケンメリGT-Rの生産台数は圧倒的に少ないため、ハコスカGT-Rより高値をつけています。

ケンメリのCM

1位 トヨタ 2000GT(1967〜1970年)

トヨタ 2000GT(1967〜1970年)

トヨタ2000GTは、トヨタ自動車とヤマハ発動機にて共同開発された日本が世界に誇るスポーツカーです。
その流れるようなボディラインは現代でも新鮮で流麗で秀逸なデザインと言えるでしょう。
ボンドカーとして、オープンモデル(市販化はされなかった)が採用され、その存在を世界にアピールすることになりました。
当時の新車車両価格は238万円で、これはトヨタの高級車クラウンが2台購入できる価格でした。
大卒サラリーマンの初任給が約2万6千円でしたので、おいそれと購入できることができる車ではありませんでした。
製造台数は試作車などを含め337台といわれ、最近では海外のオークションで1億円以上で競り落とされました。

現在の中古車取引価格

6,000〜8,000万円
オークションで1億円以上の値が付いてから、下がることはなく高い値で推移していますが、中古車市場に出ることはほとんどなく、オーナーとの個人売買が中心となっています。

最高にぜいたくな旧車の楽しみ方

トヨタ2000GT
車を趣味にしている人にとって、自分が生まれた年代の旧車を手に入れて楽しむことは最高の贅沢ではないでしょうか。
「楽しみ方」と書くより「愉しみ方」と書いた方がしっくりくる方がいらっしゃるのでは。

車には絶対的なスピードを必要とせず、旧車を愛する仲間とのんびりとドライブ。
情報だけではなく部品も共有しガレージで好きなようにいじること。
オリジナルに戻すのも自分なりにアレンジするのも好み次第だということ。
音楽は、CDやUSB / スマートフォンではなくアナログなラジオとカセットテープ。

愉しみ方を挙げたらキリがありませんが、旧車とマイペースな時間を一緒に過ごす生活は、デジタルな世界を離れて単なる移動手段としての「車」ではなく、「親友」あるときは「恋人」として楽しく豊かな人生を送ることができる、筆者はなんといってもこれに尽きると思っています。

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ABOUTこの記事をかいた人

猫田久太郎

漫画「サーキットの狼」がきっかけとなり、1970年後半のスーパーカーブームに感化され未だにその熱が覚めず現在に至っています。 特にヨーロッパ車の文化とデザインに魅了された車好きです。 簡単な修理・整備は自分で行うので車の記事だけでなく、DIYやカー用品についての記事を自動車メディアMOBYで執筆しています。
愛車は、ロータス エスプリ・ターボ (1984)、ロータス エリーゼ (2002) などを乗り継いで、現在はフェラーリ328GTS (1988) です。
あくまでもMT車にこだわり、車を操るドライビングを楽しんでいます。