有機JAS認定とは?安全性や表示ルールなど解説

ABOUTこの記事をかいた人

ヨシ ノリハラ

健康ライター・健康研究家

糖質制限ダイエットを実践し、2年で15キロほどのダイエットに成功しました。
それをきっかけに、身体の仕組みや栄養素について勉強するようになりました。
これらの分野で、家族や友人に自然に勧めたくなる情報を発信中です。
    野菜

    農産物や食品を選ぶときに「有機JAS」マークがあれば、安心して商品を選ぶことができますね。
    しかしよく考えてみると、有機JASとはいったいどのような意味なのでしょう。
    「有機JAS認定されている事業者の商品が安心なのはなぜ?」といった疑問に答えるべく、健康研究家の私が有機JAS認定についてできる限りかみ砕いてお伝えしていきます。



    有機JAS認定とは?

    JAS法と有機JAS認定の関係

    有機JAS認定の仕組みを知るには、JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)とJAS規格について知る必要があります。

    JAS法は市場に出回る食品などの品質に関する、適正な表示を行わせるための法律です。
    この制度が徹底されることにより、消費者は表示されているラベルの情報を信じて商品を購入することができるようになりました。
    製品にJASマークをつけることができる事業者は、農林水産大臣の登録を受けた第三者機関から認定された事業者でなければなりません。
    JASマークをつける際には、認定機関名を明らかにすることになっています。
    自社の製品にJASマークをつけることにより、品質のみならず、生産や流通体制に関しても一定以上の基準(JAS規格)を満たしている証拠となるのです。
    JASマークには、さまざまな種類があるのでご紹介しましょう。

    ・有機JASマーク:有機JAS規格を満たす有機JAS認定事業者の提供する農産物や加工食品につけられるマークです。
    ・特定JASマーク:特別な生産・製造方法や使用原材料に関する特定JAS規格を満たしている商品につけられるマーク。
    ・生産情報公開JASマーク:食品の生産者、生産地、農薬や肥料の使用情報を伝える仕組みに対して認定がなされていることを示すマークです。

    有機JAS認定は、このように「食品の安心・安全を保証するJAS規格のなかのひとつの種類」として存在していると考えるとわかりやすいでしょう。

    有機JAS認定が必要になった背景

    スーパーマーケット

    有機JAS規格が始まる以前には、農産物や加工食品に関して「有機」という表示を用いるかどうかに関しての基準は、非常にあいまいなものでした。

    「農産物に対する安全性や健康志向等に対する消費者の関心の高まりの中、「有機」「減農薬」等の表示が氾濫し、消費者の適正な商品選択に支障が生じていたことから、平成4年(1992年)に表示ガイドラインが制定され、表示の適正化が図られることになりました。しかしながら、ガイドラインには強制力がないことから、有機農産物についての不適切な表示が行われたり生産基準の不一致が見られる等混乱している状況は改善されませんでした。」(改訂3版食品表示検定 認定テキスト・中級P190 食品表示検定協会編著 ダイヤモンド社(2013年4月12日改定3版第2刷))

    現在のように「有機」食品に対する定義や、消費者のイメージも統一されたものではなかったので、乱立する商品のなかから、真に「有機」にふさわしい食品を選択するのは非常に難しいものとなっていたわけです。

    国際的な食品の規格を設定するコーデックス委員会は、すでに1999年に「有機生産食品の生産、加工、表示及び販売に係るガイドライン」を採択していました。
    日本は貿易をスムーズに行うためにも同様の規格を定める必要があり、2000年1月には有機農産物・有機加工食品に関して、そして、2005年10月には有機畜産物・有機飼料に関するJAS規格が定められることとなり、このようにして、JAS規格の分類のひとつとして有機JAS規格が生まれていったのです。

    有機JAS認定される事業者とは

    野菜 収穫

    有機JAS規格は、従来のJAS規格の一分類ですので、農林水産省により認定を受けている検査機関が有機JAS規格にかなっている事業者を認定し、有機JASマークをつけることができるようになります。
    有機JAS認定される事業者には3つの分類があるのでご紹介しましょう。

    生産工程管理者

    有機農産物・有機畜産物・有機加工食品の「生産者」のことです。
    一事業者としての農家だけでなく、農業協同組合などのグループ単位での認定もなされています。

    小分け業者

    自分自身で「生産」は行わないものの、袋を詰め替え小分けしたものに有機JASマークを貼りつける可能性のある事業者も認定されます。
    スーパーなどでは有機JAS認定されたじゃがいもやにんじんなどの農産物を大量に仕入れて、それを消費者向けに小分けすることがありますが、そのような場合でも有機JAS認定されている事業者であれば、新たな袋に有機JASマークを貼ることができるのです。

    輸入業者

    日本政府がJAS制度と同等の格付制度を有すると認めている国(EU28ヶ国、アメリカ、オーストラリア~など)から輸入された食品で、なおかつその国の有機食品に関する認証があるものを輸入している業者は有機JAS認定を受けることができます。

    有機JAS認定を受けるには

    野菜 農薬

    有機JAS認定を受ける事業者になるためには、農林水産省によって登録された第三者機関である登録認証機関により審査されなければなりません。
    基本的には事業者本人が有機JAS規格に沿って、自分で資格や基準を満たしているかどうかを調べる「格付け」を行い、それを書類にして登録認証機関に提出することになります。
    その後、施設の状況や禁止薬剤が使われていないかどうかの実地調査があり、判定のあとに、有機JAS認定事業者として認証されます。
    また、一度有機JAS認定事業者になったとしても、1年に1度は調査を受け続けることが必要です。
    このような高い基準で認定されている事業者の提供する商品にのみ有機JASマークがつけられるわけですから、これは商品選びの大切なポイントになると言えるでしょう。

    有機JAS認定の種類

    事業者にとっては、有機JAS認定を受けて「有機」「オーガニック」と表することができる製品を作り出すのは非常にハードルが高いわけですが、それほどまでの高い基準が設けられていることを知ると消費者としては安心できますね。

    では、ここでは有機JAS規格で指定されている4項目のジャンルについて解説していきます。
    また、よく目にする有機輸入食品や、有機JAS規格に当てはまらない種類についても説明していきましょう。

    ① 有機農産物

    野菜 チェック

    有機JAS規格にかなう有機農産物には、いくつかの厳格な条件があります。
    まず、有機JAS認定される農産物は、種まき前の2年~3年の間、有機栽培を行った畑で収穫されたものに限ります。
    その期間、事業者は禁止された農薬や化学肥料が畑に混入しないように見守る必要があるのです。
    種や苗は原則的に有機栽培で作られた物を使い、土壌は禁止された化学肥料を使用することはできません。
    原則として農薬や化学肥料を用いないで栽培しますが、害虫や病気などの被害が大きくなりすぎる場合にのみ、認められた農薬は使用される可能性があるので「無農薬」ではないと言えるでしょう。
    ほかに、遺伝子組み換え技術を用いた農産物は使用することができません。
    収穫後には、有機以外の農産物や薬品と混ぜられることがないように注意を払う必要があります。

    ② 有機加工食品

    大豆

    加工食品の有機JAS認定に関しては、原材料として95%以上が有機農産物や有機畜産物を用いる必要があり、遺伝子組み換え技術を用いることはできません。
    添加物に関しては科学的に合成されたものを使用することは禁止されており、クエン酸やアスコルビン酸など許可されたものに限り、最小限度の使用に限定されています。
    また製造される際、および保管時に有機以外の製品や薬品と混じることがないように注意しなければなりません。

    ③ 有機畜産物

    にわとり

    有機JAS認定される有機畜産物に与えられるエサは、有機飼料でなければなりません。
    また、農薬や化学肥料によって汚染されていない牧草地で育てられる必要があります。
    病気の予防などであったとしても、抗生物質などを使用してはなりません。
    興味深いのは、有機JAS規格のなかでは家畜にストレスを与えない飼育に関しても決められていることでしょう。
    狭い場所に閉じ込めておいたり、劣悪な環境で飼育したりするのではなく、野外で放牧して育てることなども条件のひとつです。

    日本では輸入飼料に頼って畜産を行うことが多いため、有機飼料を使えず有機JAS規格に沿う飼育が行いづらい現状があります。
    そのため、有機JAS認定を受けている有機畜産物はそれほど多くないことも覚えておきましょう。

    ④ 有機飼料

    にわとり

    一般消費者にはとってはあまり気にするものではありませんが、有機飼料は有機畜産物のエサになるために重要と言えるでしょう。
    有機飼料は、有機農産物や有機加工食品と同じ基準で作られます。
    当然ですが、不必要な農薬や化学薬品を使用することは禁じられています。

    ⑤ 輸入有機食品の表示

    チェックリスト

    日本のJAS規格と同等の格付を有する国からの有機認証つきの輸入物であっても、有機JAS認定を受けた輸入業者が輸入するか、海外の有機JAS認定事業者が輸出しなければ、有機JASマークを表示することはできません。
    どちらにせよ、日本の有機JAS規格に沿っていることが確認された商品だけに「有機」や「オーガニック」という表示が認められます。
    国際的にも互換性のある食品規格によって基準が保たれているため、輸入食品も安心して選ぶことができるのはうれしいことですね。

    有機JASマークと表示方法

    有機JAS認定を受けた事業者が提供する商品には、有機JASマークが表示されます。
    このマークは信頼の証ですが、どんな商品にどのように表示されるルールになっているのでしょう。
    有機JAS認定を受けている事業者なのかどうか、混同しやすいポイントも解説するので注意して見てみてください。

    有機JASマークと表示方法

    スーパーマーケット

    有機JASマークは、明確な有機JAS規格にしたがって有機JAS認定を受けた事業者のみが貼ることができるものとなります。
    「有機農産物」「有機栽培」「オーガニック」などの表示を行えるのは、有機JAS認定を受けた事業者の商品だけです。

    しかし、有機JAS規格が定めているのは、すでに説明した4分類(有機農産物・有機加工食品・有機畜産物・有機飼料)ですから、それ以外の食品が「有機」や「オーガニック」と表記しても違法にはなりません。
    一例として、水産物とその加工食品を扱う事業者には有機JAS認定がなされず、当然のことですが有機JASマークが貼られることはありません。
    有機JAS規格の対象外であるということは、メーカーや開発者が、ある商品に「オーガニック」や「有機」と表示しても違法になることはないということです。
    そのため、有機JAS規格のような明確な基準のない種類の食品に関しては、生産者の独自の規格や第三者機関の認証などをどれほど信用できるかということに注意しましょう。
    また酒類もJAS法に含まれていないため、有機JAS認定されることはありません。
    酒類に関しては国税庁の定めた基準によって、有機表示されることになっているため、有機JAS認定とは別のものであることも理解しておきましょう。

    つまり消費者としては、「有機」や「オーガニック」という表示とともに有機JASマークがついているかどうかも注意深く見ていくと安心ということになるのです。

    必ず有機JASマークが必要な指定農林物資

    野菜

    有機JAS規格制度が設けられている4種目のなかで、「有機農産物」「有機加工食品」の2種類は指定農林物資と呼ばれ、有機JASマークをつけることが義務となっています。
    有機農産物には米や野菜、果物などが含まれ、有機加工食品には醤油、豆腐、野菜加工品、ジュースなどが含まれます。
    したがって、これらの商品において「有機」のものを選びたいのであれば、必ず有機JASマークがついているということになるのです。
    肉や卵などの有機畜産物や、それに準ずる牛乳やハム・ソーセージなどの有機畜産物加工品は指定農林物資ではないので、有機JASマークをつけるかどうかは任意となります。

    ホームページなどへの記載は制限されない

    パソコン

    JAS法がJASマークをつけることができると規制しているのは、農林物資(農産物・食品)や包装、容器、送り状のみです。
    そのため、ホームページ上やパンフレットなどで「有機」「オーガニック」という言葉を用いても、これは規制の対象とはなりません。
    実際にインターネット通販などでは、有機JAS認定を受けていない事業者も「有機栽培」の農産物を販売していることがありますが、それは違法ではないのです。
    もちろん、商品そのものの包装や容器に「有機」という言葉やマークを用いることはできません。
    これは、事業者にとっては法の「抜け道」となるテクニックですが、消費者としては商品を選ぶ際に、有機JAS認定を受けていない事業者もネット上では自由に「有機」という言葉を使うことができることは知っておかなければならないでしょう。
    本当に「有機」と呼ぶにふさわしい基準や規格で商品が作られているかを自己責任で選ぶのは少々大変なので、商品購入前に事業者が有機JAS認定業者かどうかを調べるのもおすすめの方法です。

    有機JASは無農薬と同じ意味なの?

    野菜 収穫

    有機JAS認定された事業者の提供する商品は、必ずしも「無農薬」ではないので注意しましょう。
    有機農産物を例にとれば、学肥料や殺虫剤などの農薬を使うことは禁止されているものの、天然原料を用いている農薬などは使用可になっています。
    また残留農薬や、近隣の畑の農薬などの影響を受けて「まったく農薬が検出されない」農産物を販売することは不可能なので、農林水産省は「無農薬」という表示を禁止しています。
    したがって、有機JAS規格に沿う商品であっても「無農薬」と表記している商品は存在しないことを覚えておきましょう。

    有機JAS認定は安全な食品を選ぶ目印!

    野菜 収穫

    安心・安全を宣伝する商品やサービスは多くありますが、有機JAS認定は世界的にも通用する高い規格です。
    製品だけでなく、製造方法や流通過程まで高い有機JAS規格に沿っている商品を扱う事業者だけが有機JAS認定を受けられるのです。
    多少割高だとしても、安心・安全の証として選ぶ価値があると言えるでしょう。

    Amazonや楽天でお得に買い物をする方法

    Amazonや楽天では期間限定で買い物がお得になるキャンペーンを実施しているのでそれぞれ紹介いたします。

    Amazonで1000円分のポイントが貰えるキャンペーン

    アマゾンギフト券
    Amazonでお得に買い物をするならAmazonギフト券のキャンペーンがおすすめです。
    初回購入で1000ポイントもらえるほか、チャージするたびに最大2.5%のポイントが貯まります。
    ギフト券のチャージ方法や詳細は公式サイトよりご確認ください。

    楽天で5000円分のポイントが貰えるキャンペーン


    今なら楽天カードの新規入会&利用で5000円相当のポイントがプレゼントされます。
    楽天カードは年会費無料で購入金額100円ごとに1ポイントたまるお得なカードで、デメリットも特にありません。
    楽天で買い物をしている方は申し込みましょう。

    【あわせて読みたい】食品に関連するおすすめ記事はこちら

    野菜ジュースおすすめ人気ランキングTOP10!ダイエット効果の解説も【2018年最新版】

    2018.10.07

    トマトジュースおすすめ人気ランキングTOP15!効果・効能やオリーブオイルを使ったレシピも【2018年最新版】

    2018.10.06

    無調整豆乳おすすめ人気ランキングTOP10!飲み方や効果の解説も【2018年最新版】

    2018.09.29

    市販の青汁おすすめ人気ランキングTOP15【2018年最新版】

    2018.09.06

    お米おすすめ人気ランキングTOP10!美味しい炊き方と冷蔵庫保存についても【2018年最新版】

    2018.08.06

    ABOUTこの記事をかいた人

    ヨシ ノリハラ

    健康ライター・健康研究家

    糖質制限ダイエットを実践し、2年で15キロほどのダイエットに成功しました。
    それをきっかけに、身体の仕組みや栄養素について勉強するようになりました。
    これらの分野で、家族や友人に自然に勧めたくなる情報を発信中です。